メタボリックシンドロームとは

メタボリックシンドロームを肥満だと理解している人が多いと思いますが、実はそうではありません。メタボリックとは代謝、シンドロームは症候群という意味で、その言葉から察するに何らかの事情で身体の中で代謝がうまくいかず、それが原因で様々な病気になってしまう可能性がある状態を示しているということなのです。 メタボリックシンドロームとはそう言う名前の病気なのではなく、内臓脂肪型肥満・高血圧・高血糖・高脂血症が重なって症状として現れる状態をさしています。その原因が代謝異常、つまりメタボリックの異常が引き起こしているということから、それらを総称してメタボリックシンドロームと呼ばれているのです。 メタボリックシンドロームによって引き起こされる病気は、生活習慣病と言われ、TVや雑誌などで頻繁に取り上げられています。では、なぜこんなにメタボリックシンドロームに注目が集まったのでしょうか。日本人は元々農耕民族で肥満とは縁のない人種のはずでしたが、近年の食の欧米化やストレスの増加、運動不足からメタボリックシンドロームに陥っている、またはその予備軍が増加しているからです。 日本の死亡率の上位を占める、がん・心疾患(心筋梗塞・狭心症など)・脳血管疾患(脳梗塞・脳出血など)を引き起こすのが、代謝異常からなる内臓脂肪型肥満だと言われていることから、メタボリック対策に政府も力を入れているのです。

日本のメタボリックの判断基準

欧米というより世界標準のメタボリックシンドロームの診断基準は、@血清脂質異常(トリグリセリド値150mg/dL以上、またはHDLコレステロール値40mg/dL未満) A血圧高値(最高血圧130mmHg以上、または最低血圧85mmHg以上) B高血糖(空腹時血糖値110mg/dL) ---の3項目のうち2つ以上を有する場合をメタボリックシンドロームと診断しています。 つまり、世界的には腹回りの大きさは関係ないのです。見た目が痩せていてもメタボリックシンドロームの患者は多いのが事実なのです。 それに比べ、日本では未だに腹回りが男性85センチ以上、女性が90センチ以上という基準があり、腹回りが大きいのがメタボリックシンドロームの絶対条件になっています。 よって、日本では見た目が痩せている人はメタボと診断されず、皆安心しきっているようですね。

隠れメタボの実態

血清脂質異常、血圧高値、高血糖のどれか2つあればメタボリックシンドロームなのです。腹回りに騙されてはいけません。 2008年4月から始まった日本のメタボ健診(特定健康診査・特定保健指導)では腹回りが基準値以内ではメタボリックシンドロームと診断されません。ここに油断が生まれるのです。 こうみると、日本人の4人に1人はメタボリックシンドロームなのです。お腹が出ていないからと安心しているといつか大変なことになります。 メタボと診断されていなくても、世界基準のメタボだと分かったら、生活習慣を変えていきましょう。 健康な生活習慣とは、ある程度の運動、食べ過ぎない、飲みすぎないなどがあります。心筋梗塞や脳卒中を恐れるなら、これくらいの生活習慣は変えてみるべきでしょう。

隠れメタボ